世の中には常識では考えられないようなことというのは確かに存在します。しかし同時に、某漫画で「ありえない、なんてことはありえない」と
いう台詞にもある通り、どこか知らない所でそれが現実に存在していたりもするものです。最近知った事実の中で、そういうことが
1つありました。医学に関わるトリビアで、ちょっとグロい話になるかもしれませんけど、ここ数年の中では結構トップクラスの驚きでした
のでちょっとお話したいと思います。
ウジ、っていますよね。ハエの幼虫のキモいアレです。普通に考えたら駆除する対象なんですけど、世界ではこれを傷の治療に使う
所もあるそうです。何でもオーストラリアやアメリカの原住民は、傷口にウジを這わせて治療をするそうで、それ以外でも例えば戦争で
負傷した兵士の傷口にウジが湧いた兵士の方が傷の治りが早かったそうです。記録を調べてみますと、日本でもその実験は行われて
いまして、結果は非常に良好で、足の傷の悪化から切断まで考えられていた患者さんの傷が切断せずに済んだそうです。何でも
ウジの消化液というのは壊死した細胞のみを溶かし、生きている細胞には影響がないそうで、そうやって悪い部分のみを排除していく
から具合が良くなってくるそうです。調べによると日本のみならず世界でもその研究というのは進められているようで、費用がかかると
いう点を除けばかなり有効な治療法のようです。普段は害虫としてしか見られないウジにこんな力があったとは驚きですね。医療の
技術が進歩するのは良いことですけど、正直効くと言われてもためらっちゃいますよね。